ときどきAnsible日記

主にITインフラ基盤の自動化に関する事を書いているブログです

最近のIT自動化事情

お疲れ様です。伊藤です。
気がつけば季節は真夏。しかも酷暑。皆様お体に気をつけて無理せずほどほどに働いてください。
すっかり月一更新となってしまい申しわけありません。最近ではどっぷりとOpenStackの住人となってしまいなかなかAnsibleにも手を出せていない状態です。で、最近の自動化事情にもトンと疎くなってましてこのへんで個人的にもちょっと最近の事情を知らべてみようかと。


こちらの記事あたりを見るとまた企業が使うIT予算は増えていると、ただしその多くはデータセンターやIT自動化にまわされている様子。
半数の企業で「2018年のIT予算は増加」 投資分野はデータセンター、IT自動化など:2018年IT導入優先度調査から - TechTargetジャパン 経営とIT
このあたりからもソフトウェアの開発そのものよりもITインフラに注目が集まっていることが見られます。IoTやAIなんかはいずれもリソースパワーが必要だし、増設や分散化のことを考えるとまあクラウド化だし、構築の高速化が求められるのは必然かと思います。


で、最近自動化というと世の中はRPA一色という感じもありますので、そちらにもちょっと触れておきます。言わずもがなRPAとはロボティック・プロセス・オートメーションのことで、大層な名前がついていますが要は自動化、今まで人の手で定例作業で行われていたものをコンピュータに置き換えて自動化しようということだと思います。ただし、RPAは業務の自動化というところから発信していますのでこちらのHPで書いているようなインフラ環境の自動化とはちょっと異なりますね。しかしながらその広まりはかなりのスピードでなんと総務省からも働き方改革の一環として情報が出ているぐらいです。
総務省|RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)
いやあ驚きました。


話はインフラの自動化のほうに戻りますが、最近では自動化の次のステップ(というかちょっと別路線?)として自律化というキーワードがよく見られることがあります。簡単に書いておくと自動化は基本的に同じ作業を繰り返すことに対して、自律化とはエラーが発生した際に自身でエラー内容を判断して対応する、というところですかね。これはつまり、今まで運用という作業の中でやっていたことの自動化、になる認識です。自律化については下記の記事をご参照ください。
japan.zdnet.com


今まではエラーが発生したら、運用担当者の電話が鳴り、土曜の夜だろうが呼び出された挙句に、エラー内容を解析して障害対応を行うというようなことを行っていましたが、これからは自動的に障害を検地し取り合えず動く状態にして本対応は週明けにゆっくり対応...なんて時代が来るのもうすぐかも知れません(なわけない)
今回はここまでになります。お疲れ様でした。

OSSとOpenStack

お疲れ様です。伊藤です。

・・・すいません。ほぼ1か月以上記事の更新ができませんでした。
個人的な理由(引っ越し)と5月から新プロジェクトに入り何かと追われております(という言い訳)

まあ、言い訳はそれぐらいにしておき、今回はOSSとOpenStackについて書こうかと思います。以前も書いたかもしれませんが、弊社はシステム開発が基本でインフラに疎い人間が多いので、業界の方からしたらかなりしょぼい内容になるかと思いますが、ご了承くださいm(__)m

ちょっと余談僕続くのですが、弊社は5月決算で6月が期初となります。そんな理由もあり期初に決意表明をするのですが、今回はOSSに注力する、という宣言をしました。まあ具体的にはAnsibleとDockerとOpenStackですが。。
やはり企業に属していると(特にIT)自分が配属された現場の技術ばかり追いかけてしまいがちです。というわけでこの辺(2017年のエンジニア求人と求められるスキル需要動向を読み解く | サービス | プロエンジニア)のHPをお借りして2018年ブレイクする技術はこれだ!というわけでAnsibleとDocker、クラウドのbackendとしてOpenStackを持ちあげ、総じてOSSについて注力していきます、というお話をさせていただきました。

で、すいません。ちょっと内輪の話になるんですが、おそらくうちの社員の場合は30%ぐらいは「OSSってなんぞ?」という方がいらっしゃる可能性があるので、ここにちょっと書いて置きたいと思います。

OSSとは
言わずもがなオープンソースソフトウェアのことです。じゃあオープンソースって何?となります。極々簡単に言うと全世界にソースが公開されて、みんなで修正とかできるよ、ってことだと思っています(ご。。。語弊を恐れずに言うと。。。ですが)
当然ソースが公開されているわけですから、利用はフリー、要は昔でいうところのフリーソフトOSSに当たるものが多いです。じゃあ、どうやって設けるの?というとサポート料金とかそのソフトを使ったサービスをラッピングして売り出したりとかそんな感じになる認識です。詳しくはこちら(オープンソースソフトウェア - Wikipedia)
Linuxが世界一有名なOSSかと思っていますが、ちげーよ、という方はコメントください(私の知り合いの方はこっそり教えてください)
なぜ今OSSかというと、Redhat社が近年特にOSSに力を入れていることもあり、世界の大手企業がOSSに非常に力を入れている、というところもあります(Facebookgoogle等々)
先に挙げたAnsibleやDockerももちろんOSSですし、次に上げるOpenStackのOSSです。具体的にはOSSを使ったソリューションになるのかな。。。企業がOSSを導入する理由としてはOSSが成熟して実用性のあるクオリティに上がったというものあると思いますが、ベンダロックインを避ける、技術的なアピールなど色々な理由もあるかと思います。過去のフローソフトという印象はかなり古臭いものとなり、現在は最新技術をいち早く取り入れるためにOSSで開発する、という認識になっています。

OpenStackとは
自社でインフラの話をする際にはかなりかみ砕いで説明をしています。OpenStack辺りは普通にかみ砕いても伝わらないので、かなり簡単に説明させて頂きます。
OpenStackは先にもちょっと書きましたが、OSSのソフトウェアを使ってクラウド環境を構築するためのソリューションになります。クラウド環境とは所謂、AWSとかAzureとかですね。そういった環境を構築するためのツール群と言った位置づけの認識です。(ざっくりすぎ)
7~8年ぐらい前はOpenStackは実用に耐えるものではなく、各社がR&Dを繰り返し、技術をためているという状態でしたがここ数年でOpenStackを利用したクラウドサービスも徐々に増え始めて現状はかなり実用的になっていると思います。


実は私もOpenStackの仕事を始めて現在鋭意勉強中です。いい年こいての新技術なのでかなり苦労しますが、この業界は常に新しいもの(OpenStackももはや新しくはないですが。。。)を追いかける必要があるんですね。。。と実感中です。OpenStackの詳細な内容についてはまた自分の知識がたまったら一般的な内容をこちらに書きたいと思います。

ではとりあえず本日はここまで。お疲れ様でした。