ときどきAnsible日記

主にITインフラ基盤の自動化に関する事を書いているブログです

AnsibleのModule:yum

お疲れ様です。伊藤です。

yumについてです。まずは説明文はこちら。
yumパッケージマネージャを使用して、パッケージとグループをインストール、アップグレード、削除、および一覧表示します。
これもそのまんまですね。つまりはLinuxyumと同等ということで。

オプションはこちら。

パラメータ 必須 デフォルト 選択肢 備考
conf_file no トランザクションに使用するリモートのyum構成ファイル。
disable_gpg_check no no yes no インストールされているパッケージのシグネチャのGPGチェックを無効にするかどうか。 状態が存在または最新の場合にのみ効果があります。
disablerepo no インストール/アップデート操作を無効にするリポジトリの Repoid これらのレポはトランザクションを超えて存続しません。 複数のreposを指定する場合は、それらを "、"で区切ります。
enablerepo no インストール/アップデート操作を有効にするリポジトリの Repoid これらのレポはトランザクションを超えて存続しません。 複数のreposを指定する場合は、それらを "、"で区切ります。
exclude no state = present、またはlatestのときに除外するパッケージ名
installroot no / すべてのパッケージがインストールされる相対的なインストールルートを指定します。
list no yum list と同等のものを実行します。
name yes パッケージ名、または name-1.0 のようなバージョンのパッケージ指定子。 state = latestを使用する場合、これは '*'となります。これは実行を意味します:yum -y update。 urlまたはローカルパスをrpmファイルに渡すこともできます(state = presentを使用)。 いくつかのパッケージを操作するには、コンマで区切られたパッケージのリストまたは(2.0以降)パッケージのリストを受け入れることができます。
skip_broken no no yes no 変換によって問題の原因となっているパッケージを削除することで、デプロソルブの問題を解決します。
state no present present latest absent presentの場合はパッケージをインストールします。latestの場合は最新版に更新します。absentの場合はパッケージをアンインストールします。
update_cache no no yes no yumにキャッシュが期限切れであるかどうかを確認させ、必要に応じて再ダウンロードする。 状態が存在または最新の場合にのみ効果があります。
validate_certs no yes yes no これは、rpmのソースとしてhttps urlを使用している場合にのみ適用されます。例えばローカルインストール用。 noに設定すると、SSL証明書は検証されません。これは、ソースサイトの確認を避けるため、自己署名証明書を使用して個人的に管理されるサイトではnoに設定する必要があります。2.1より前は、これがyesに設定されているかのようにコードが機能しました。

意外に少ないですね。

続いてPlaybookの例です。以前はrpmを指定してインストールが出来なかったのですが、こちらを見るとあっさりできてますね。

# Apacheの最新バージョンをインストールする
- name: install the latest version of Apache
  yum:
    name: httpd
    state: latest

# Apacheパッケージを削除する
- name: remove the Apache package
  yum:
    name: httpd
    state: absent

# テスト用のレポから最新のバージョンのApacheをインストールする
- name: install the latest version of Apache from the testing repo
  yum:
    name: httpd
    enablerepo: testing
    state: present

# 特定のバージョンのApacheをインストールする
- name: install one specific version of Apache
  yum:
    name: httpd-2.2.29-1.4.amzn1
    state: present

# すべてのパッケージをアップグレードする
- name: upgrade all packages
  yum:
    name: '*'
    state: latest

# リモートrepoからnginx rpmをインストールする
- name: install the nginx rpm from a remote repo
  yum:
    name: http://nginx.org/packages/centos/6/noarch/RPMS/nginx-release-centos-6-0.el6.ngx.noarch.rpm
    state: present

# ローカルファイルからnginx rpmをインストールする
- name: install nginx rpm from a local file
  yum:
    name: /usr/local/src/nginx-release-centos-6-0.el6.ngx.noarch.rpm
    state: present

# '開発ツール'パッケージグループをインストールする
- name: install the 'Development tools' package group
  yum:
    name: "@Development tools"
    state: present

# 'Gnomeデスクトップ'環境グループをインストールする
- name: install the 'Gnome desktop' environment group
  yum:
    name: "@^gnome-desktop-environment"
    state: present

# 可能なパッケージを一覧表示し、結果を登録して後でデバッグする。
- name: List ansible packages and register result to print with debug later.
  yum:
    list: ansible
  register: result

この例を見るだけで大体のことは問題なくできるかと思います。外部接続ができない環境ではcopyモジュールでrpmファイルをコピー後、yumモジュールでインストールの流れになるかと思います。
お疲れ様でした。

AnsibleのModule:user

お疲れ様です。伊藤です。


Moduleについてまだ書いていきます。続いてはuserです。
説明文はこちら。
ユーザーアカウントとユーザー属性を管理します。
う~ん、あっさり。機能も基本的にはuseradd、userdelコマンドと一緒です。

ではオプション。

パラメータ 必須 デフォルト 選択肢 備考
append no no yes no yes の場合、グループを追加するだけで、グループのリストには設定しません。
comment no オプションで、ユーザーアカウントの説明(別名 GECOS )を設定します。
createhome no yes yes no no に設定されていない限り、アカウントが作成されたとき、またはホームディレクトリが存在しないときに、ユーザのホームディレクトリが作成されます。
expires no None エポックでのユーザーの有効期限は、これをサポートしていないプラットフォームでは無視されます。 現在、LinuxFreeBSDでサポートされています。
force no no yes no state = absent で使用すると、動作は userdel --force のようになります。
generate_ssh_key no no yes no 問題のユーザーのSSHキーを生成するかどうか。 これは、既存のSSH鍵を上書きしません。
group no オプションで、ユーザーのプライマリグループを設定します(グループ名を使用します)。
groups no ユーザーをグループのリストに入れます。 空の文字列( 'groups =')に設定すると、プライマリグループ以外のすべてのグループからユーザが削除されます。
home no オプションで、ユーザーのホームディレクトリを設定します。
login_class no オプションで、FreeBSDOpenBSD、およびNetBSDシステムのユーザのログインクラスを設定します。
move_home no no yes no home = で使用するときに yes に設定すると、ユーザーのホームディレクトリが指定されたディレクトリに移動します。
name yes 作成、削除、または変更するユーザーの名前。
non_unique no no yes no オプションで-uオプションとともに使用する場合、このオプションを使用すると、ユーザーIDを一意でない値に変更できます。
password no オプションで、ユーザーのパスワードをこの暗号化された値に設定します。playbookでこれがどのように見えるかについては、github examplesディレクトリのユーザーの例を参照してください。これらのパスワード値を生成するさまざまな方法の詳細については、http://docs.ansible.com/ansible/faq.html#how-do-i-generate-crypted-passwords-for-the-user-moduleを参照してください。 Darwinシステムでは、この値はクリアテキストでなければなりません。セキュリティ上の問題に注意してください。
remove no no yes no state = absent で使用すると、動作は userdel --remove のようになります。
seuser no オプションで、selinux対応システムでseuserタイプ(user_u)を設定します。
shell no オプションで、ユーザーのシェルを設定します。
skeleton no オプションで、ホームスケルトンディレクトリを設定します。 createhomeオプションが必要です!
ssh_key_bits no default set by ssh-keygen オプションで、作成するSSHキーのビット数を指定します。
ssh_key_comment no ansible-generated on $HOSTNAME オプションで、SSHキーのコメントを定義します。
ssh_key_file no .ssh/id_rsa オプションで、SSHキーファイル名を指定します。 これが相対ファイル名の場合、ユーザーのホームディレクトリからの相対パスになります。
ssh_key_passphrase no SSH鍵のパスフレーズを設定します。 パスフレーズが指定されていない場合、SSHキーはデフォルトでパスフレーズを持ちません。
ssh_key_type no rsa オプションで、生成するSSH鍵のタイプを指定します。 使用可能なSSH鍵のタイプは、ターゲットホスト上の実装に依存します。
state no present present absent presentの場合は、アカウントが存在しない場合は作成、存在する場合は設定どおりに変更します。absentの場合はユーザが存在する場合には削除します。
system no no yes no アカウントを作成するときにこれを yes に設定すると、ユーザーはシステムアカウントになります。 既存のユーザーはこの設定を変更できません。
uid no オプションで、ユーザーの UID を設定します。
update_password no always always on_create パスワードが異なる場合は、 always がパスワードを更新します。 on_create は新しく作成されたユーザーのパスワードのみを設定します。

ふう、、結構多いですね。特に注意が必要なのがpasswordです。playbookに記載するパスワードはハッシュ化する必要があります。というかありましたが、最近のバージョンアップでそのままでも行けるようになったようです。記載方法は下記のような感じ

- user:
    name: test_user
    state: present
    password: {{ '任意のパスワード' | password_hash('sha512') }}

playbook例はこちら

# ユーザー 'johnd'を特定のuidとプライマリグループ 'admin'で追加します。
- user:
    name: johnd
    comment: "John Doe"
    uid: 1040
    group: admin

# ユーザー 'james'をbashシェルで追加し、 'admins'グループと 'developers'グループをユーザーのグループに追加します
- user:
    name: james
    shell: /bin/bash
    groups: admins,developers
    append: yes

# ユーザー 'johnd'を削除する
- user:
    name: johnd
    state: absent
    remove: yes

# 〜jsmith / .ssh / id_rsaのユーザーjsmith用に2048ビットのSSH鍵を作成する
- user:
    name: jsmith
    generate_ssh_key: yes
    ssh_key_bits: 2048
    ssh_key_file: .ssh/id_rsa

# アカウントを期限切れにしたいコンサルタントを追加しました
- user:
    name: james18
    shell: /bin/zsh
    groups: developers
    expires: 1422403387


ユーザに関してはとりあえず作成と削除ができればよいかと思います。
お疲れ様でした。