ときどきAnsible日記

主にITインフラ基盤の自動化に関する事を書いているブログです

「Red Hat OpenStack Platform 12」近日公開

お疲れ様です。伊藤です。

どうもお久しぶりです。一旦前の区切りから間が空いてしまいましたが今回はITインフラ関連のニュースで気になったのもがありましたのでそちらをピックアップいたします。

japan.zdnet.com
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要約しますとまあタイトルの通りなんですが、ではRed Hat OpenStack Platformとは何ぞやと、いうところかと思います。Red Hat OpenStack PlatformとはRed Hat社が公開しているOpenStackというソリューションを使ったインフラ基盤構築のプラットフォームです。

ではさらにOpenStackとは何ぞや?と疑問が広がる方がいらっしゃるかと思います。OpenStackとはフリーのアプリケーションで構築されるインフラクラウド基盤のソリューションです。もっとわかりやすく言うとAWSのようなクラウドサービスを自前で作るためのソフト群、という感じです。色々な事情があり、自前でクラウドサービスを立ち上げなければならない人が使います。


で、今回のニュース。Red Hat OpenStack Platform 12ではコンテナサービスを実装する様子。(コンテナって何?という方はDockerコンテナの概要 - ときどきAnsible日記をご参照ください)
今まではOpenStackというとOSも含めた仮想マシン(所謂Vmware的な)ものがメインでしたがついにコンテナもぐいぐいと頭角を現してきたように感じます。
既にハイパーバイザ型の仮想マシンは古いものとなり、コンテナがメインとなる。。。。という時代はまだ来ないとは思いますが、それぞれの特徴を生かして有用なシーンで使っていきたいと思います。

突然固い記事になりましたが、次は柔らかめで行きたいと思います。
以上、お疲れ様でした。

project DoAa(プロジェクト ドア)のご紹介

お疲れ様です。伊藤です。

今回私がこのブログを書くきっかけになった社内プロジェクトのご紹介をさせていただきます。
名前の由来は「DockerとAnsibleを使ってインフラ構築の自動化(automation)を支援しよう」から来ています。頭文字を取っていくあたりはかなりベタな名前ですが「次のステージへの扉(Door)」という意味も込めていたので個人的にはよく出来た方の名前かと(自己満)
その他詳細な経緯についてはインターミッション~じぶんのはなし~ - ときどきAnsible日記にもちょっと書いていますので興味のある方はご参照ください。


で、こちらのDoAaですが、どういったものかというと、DockerコンテナにAnsibleを構築したモビリティ性のある環境と、設計書からPlaybookを作成するExcelツール群のセットになります。
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コンテナに事前に作成しておいた環境とPlaybook作成支援をセットにすることで、迅速に自動化環境を構築しかつ、すぐに使える状態にする、という事を目指して作成しておりました。また、環境をコンテナ化することで後の運用時のセキュリティについても強化することができます(Ansibleのセキュリティについて考える - ときどきAnsible日記


Playbook作成支援の部分はRHELのパラメータシートとそれを読み込んでPlaybookを作成するExcelマクロのセットです。

【パラメータシートイメージ】
こちらのパラメータシートにはデフォルト値と今回設定する値を記入する欄があり、行ごとに「追加」「削除」「変更」の記載が出るようになっておりますのでその部分を読み取ってExcelマクロでPlaybookを作成していきます。
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【マクロイメージ】
マクロではパラメータシート毎に構築用Playbook作成ボタンとチェックボタンがあります。チェックボタンは設定が完了した後にチェックする用のPlaybookを作成できますので、これが単体テストの代わりになります。
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【Playbookイメージ】
イメージのようなPlaybookが自動生成されます。ファイルの編集などが入る場合には事前にバックアップを取得し、管理サーバに持ってきて、ファイル編集後には編集後のファイルも持ってくるようなPlaybookにしています。またこの中で指定されているrowinfileというのはオリジナルのModuleですので他の環境ではこのPlaybookは動きません、あしからず(AnsibleのModuleを自作してみる - ときどきAnsible日記)
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と、いうわけでこれらのセットにてお客様のインフラ構築の自動化を推進するソリューションを作る、というのが本プロジェクトの目的でした。その他細かい部分についてはこちらのブログにも結構書かせていただきましたので興味のある方は過去記事など読んでいただけると幸いです。
一旦プロジェクトについてはこのソリューションを完成させて終了となります。こちらのブログについては更新ペースは落ちますが、引き続き続けさせていただこうと思っております。

今後ともよろしくお願い致します。